ミックス時短テクニック(ファイル名一括取得)

コマンドプロンプト

ミックス時短テクニック、今回も内容はプログラミングです。

※Windows限定の機能となります。Macの方ごめんなさい…!

ミックス時に限らず、フォルダ内のファイル名を全部コピーしたいというケース、よくあると思います。僕の場合だと、ミックス・マスタリングの依頼時には曲ごとの進捗管理票をエクセルで作っているのですが、各曲のタイトル部分に、クライアントから送られてきたデモ曲のタイトルをコピペしたい。でも1曲ずつF2キー押してコピーするのは面倒だなあ…といった具合です。

こんな感じで進捗管理をしています。各工程は毎回微妙に調整しますが、大体こんな感じです。2行目のモザイクを書けてある部分に曲名を入れます。
受領したデモ曲です。この曲名を進捗管理表に貼り付けたい!でも1曲ずつクリックしてコピーしてるとたまにミスってダブルクリックしてiTunesが開いたり…

こんな時も、プログラミングで解決です。

まずはWindowsキーを押して、半角で「cmd」と入力し、エンターキーを押します。すると、以下のような黒い画面が出ます。

Windowsキーを押して、半角で「cmd」と入力するとこの画面に
エンターキーを押すとこの黒い画面が現れます。

どこかで見たことありますね。Windowsが再起動したときや、アプリケーションをインストールするときとかに一瞬出てくるあれです。コマンドプロンプトという名前がついています。

次に、ファイル名を一括取得したいフォルダのパスをコピーし、コマンドプロンプト上に以下の呪文を入力します。

dir /b [対象フォルダのパス]

dirと/bの間、それと/bと対象フォルダのパスの間には半角スペースを入れてください。
エンターキーを押すと、ファイル名の一覧がコマンドプロンプト上に表示されます。

サンプルとしてこのフォルダ内のファイル名を取得してみます。画像赤枠部分をクリックして、パスをコピーします。
コマンドプロンプトに「dir /b 」と入力し、先ほどコピーしたパスを貼り付けます。
エンターキーを押せばこの通り。

一瞬で表示されましたね。あとはこれをコピーすればミッションコンプリートです。コマンドプロンプト上でドラッグして範囲選択して右クリックすればコピーできます。

この状態で右クリックすればコピー可能

この呪文の意味を簡単に解説すると、以下のような感じです。

dir:ファイルやディレクトリ(=フォルダ)の情報を表示してね
/b:ファイル名とディレクトリ名(=フォルダ名)のみを表示してね

たとえ何十ファイルあっても十数秒ほどでコピーできるので、これまた大幅な時間短縮ですね。
もし対象ファイルが50とか100とかある場合は、結果をコマンドプロンプト上に表示させるのではなく、テキストファイルに出力するのが良いでしょう。
そのほかにも、/bを省略すると更新日時やファイルサイズ等の情報が出力できたり、/bのあとに/sを付けると対象のフォルダの配下のフォルダ内のファイル名まですべて取得できたりするので、テキストファイルに出力するやり方も含めて興味のある方は調べてみてください。「コマンドプロンプト dir」で調べるといっぱい出てきます。

いかがだったでしょうか。プログラミングは、知れば知るほど便利な機能がたくさんあります。面倒な作業はプログラミングで一瞬で終わらせて、快適な音楽ライフを送りましょう!

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