1-2.PCのスペックを知ろう(CPU、GPU、メモリ、SSD、HDD)

PC全般

こんにちは。プログラマー・ITエンジニア・宅録エンジニア・ギタリストの小林薫です。

今回は「PCのスペックを知ろう(CPU、GPU、メモリ、SSD、HDD)」と題し、音楽活動をやる上で把握しておくべきPCのスペックについてお話ししようと思います。

CPUとかメモリとかよく聞くけど、何のことかよくわからないし、とりあえずDAW動いているからいいか…と放置している人、結構いるんじゃないでしょうか。CPUもメモリも、DAWと密接に関係しているため、それぞれの役割を覚えておきましょう。

PCのスペックを知ろう

CPU

「Central Processing Unit」の略で、コンピュータの頭脳です。人間で言う頭の良さを表し、このCPUの性能が高いほど処理の速度が上がります。

自分のPCのCPUを見る方法は以下の通りです。

[スタート]メニューから[設定]をクリックし…


[詳細設定]をクリックします。

メモリ

データの記憶領域です。この数値が大きいほど、一度にたくさんの処理ができます。
メモリはよく机の広さにたとえられます。机の広さが広いほど(=メモリの容量が大きいほど)、一度にたくさんの物が置ける(=たくさんの処理ができる)ということです。特にDAWでは、メモリの容量を食う(=容量をたくさん使う)プラグインが多いです。BFDや○○等、サンプリング音源はメモリ占有料が多い傾向にあります。
ちなみに筆者のPCのメモリは32GBありますが、Cubaseを起動してドラム音源やらアンシミュやらなんやらを立ち上げると、メモリの使用量は19GBくらいまで行きます。このことから、メモリはできる限り容量が大きいものを選ぶことをおすすめします。使っているPCによってはメモリの増設が可能な場合もあるので、メモリが不足していると感じる方はご自身のPCがメモリ増設可能か調べてみるのも良いでしょう。

自分のPCのメモリは、CPUと同じ場所で確認することができます。

ちなみにRAMとは「Random Access Memory」の略です。

GPU

「Graphics Processing Unit」の略で、画像の描写を行う際の計算処理を行うものです。デザインなんかをやる人は重視しないといけない要素ですが、ミュージシャン的にはあまり気にしなくて大丈夫です。

HDD・SSD

どちらも総称して「ドライブ」と呼ばれる、データを記憶しておくための装置です。メモリが一時的にデータを記憶しておくものだったのに対し、このドライブは半永久的にデータを保持しておけます。

PC上で「Cドライブ」や「Dドライブ」と呼ばれるものがこのドライブです。

HDD

「Hard Disk Drive」の略で、その名の通りディスク状の記憶装置です。僕はたまたまパソコンを分解する機会があり実物を見たことがあるのですが、ものすごい反射する銀色の円盤です。
長所は物理的に頑丈であることと、大容量の記憶ができること、SSDと比べて価格が安いこと。短所はデータの書き込みと読み込みに時間がかかること、駆動音が大きいことが挙げられます。

SDD

「Solid State Drive」の略で、メモリーチップにデータを記憶させます。
長所はデータの読み書きが早いこと、駆動音が静かなこと。短所はHDDと比較してデータの記憶容量が少ないこと、高価なこと。
ただ、本ページを執筆している2022年3月現在ですでに2TBのSSDも登場しているため、今後はSSDの大容量化・低価格化がさらに進むことが予想されます。
現在販売されているPCは、SDDとHDDを両方内蔵したハイブリッド型も多いようですね。
DAWは基本的に容量の大きなプラグインが多いので、SSD、HDDも可能な限り大容量の物を選ぶのが良いでしょう。

ドライブの容量を確認するには、エクスプローラー上で[PC]をクリックします。

Cドライブの容量が…!!

まとめ

今回は「PCのスペックを知ろう(CPU、GPU、メモリ、SSD、HDD)」と題し、音楽活動をやる上で把握しておくべきPCのスペックについてお話ししました。まとめると、

POINT

・CPU:コンピュータの頭脳。性能が良いほど処理速度が速い。
・メモリ:コンピュータの一時的な記憶領域。机の広さ。DAWはメモリを大量に占有しがち。
・GPU:画面描画の際の演算を行う。DAWを使う上ではあまり気にしなくてもOK。
・HDD:データを記憶するドライブ。低価格・読み込みに時間がかかる・駆動音が大きい
・SSD:データを記憶するドライブ。高価格・読み込みが速い・静音。今後は低価格化するかも。

です。この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

次回は「何もしていないのに壊れた/動かなくなったの真実と嘘」を予定しています。お楽しみに。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。

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