こんにちは。プログラマー・ITエンジニア・宅録エンジニア・ギタリストの小林薫です。
ミュージシャンのためのパソコン教室、第一回目は、パソコンを使ううえでよく出てくる単語の意味についてお話しします。といっても、音楽をやるうえでこれだけ覚えておけば大丈夫という単語をピックアップしたので、量は多くないです。安心してください。
よく出てくる単語
ファイル
よく耳にすると思います。まずは代表的なものをリストアップしてみましょう。
○○.exe
プラグインをインストールするときに実行するやつですね。総称して「えぐぜふぁいる」と呼びます。「実行」を意味する「execute」から来ています。
○○.dll
プラグインをインストール後、VSTプラグインフォルダに格納しろと言われるやつですね。dllは「Dynamic Link Library」の頭文字をとっています。読み方はそのまま「でぃーえるえるふぁいる」で良いと思います(調べた限りでは明確な定義はされていないようです)。
○○.pptx
プラグインのマニュアルがだいたいこれですね。パワーポイントファイルです。
上で挙げたものは、種類は違えどすべてファイルです。厳密な定義は覚えなくて良いので、ファイルと言ったら「なんかいろんな種類があるいろんなことをするためのやつ」くらいに覚えておけば大丈夫です。
ちなみにファイルの後ろについている「.○○」のことを「拡張子」と言います。拡張子については別の講座で改めて説明しようと思います。
フォルダ
ファイルを入れるための入れ物です。段ボールのような箱をイメージしてもらえば良いでしょう。
箱の中に箱を入れることができるように、フォルダのなかにフォルダを作ることもできます。
こうして、「Aフォルダの中にBフォルダがあり、その中にCフォルダがあり…」となっている構造のことを階層構造と呼びます。
エクスプローラー
フォルダをダブルクリックすると出てくる画面のことです。インターネットエクスプローラーではありません。
まれにプラグインのマニュアル内でも出てくるので、「エクスプローラー上で~」と言われたら、「ああ、フォルダのやつのことね」と思ってください。
パス
パソコン関連の意味不明な単語ランキングの上位に入ってくるであろうこの単語、英語で書くと「Path」、意味は「道」や「経路」のことです。プラグインのマニュアルで「ファイルパス」や「フォルダパス」といった単語が出てくると思います。つまりこれは、ファイルやフォルダにたどり着くまでの道順のことを表します。
以下の例を見てみましょう。VST2にしか対応していないため、残念ながらCubase11ではブロックリストに入ってしまったプラグインたちです。
ここで、[保存先]に表示されている呪文が、「パス」です。今回の場合は、dllファイルが格納されている場所、すなわちdllファイルまでの道順を示しているので、「ファイルパス」と呼んでも良いでしょう。
呪文の中で何回か出てくる「\」は、「バックスラッシュ」と読み、「下」や「配下」を意味します。「~の中の」に言い換えるとより分かりやすいと思うので、言い換えて読んでみましょう。
上の例だと、「Cドライブの中の、Program Filesフォルダの中の、Steinbergフォルダの中の、Vstpluginsフォルダの中」にdllファイルが存在することを示しています。本当でしょうか。試しに見てみましょう。
ありましたね。このように、パスというのはファイルやフォルダにたどり着くための道順のことを表します。
なお、「\」は「\」とも表示します。どちらも同じ意味です。
まとめ
第1回はここまでです。いかがだったでしょうか。まとめると、
・ファイル:なんかいろんな種類があるいろんなことをするためのやつ
・フォルダ:ファイルを入れるための箱。箱の中に箱を入れることもできる。
・エクスプローラー:フォルダをダブルクリックすると出てくるやつ。
・パス:ファイルやフォルダまでの道順のこと
です。
まだまだ分からないことは多いと思いますが、一緒に少しずつ学んでいきましょう。
次回は「PCのスペックを知ろう(CPU、GPU、メモリ、SSD、HDD)」を予定しています。お楽しみに。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。